50代でも小学生の子どもがいる家庭も多くなった現代では住宅費や教育費が優先になりがちです。
しかし、40代からは老後資金にも本腰を入れて備える必要があり、そのための保険の見直し術を成功・失敗事例を交えながら、ここでは紹介しています。
資産運用を成功させるための見直し
老後の資金を増やすためには投資信託などの商品もありますが、運用した資金は取り崩して使っていくため、いつかは底をつく可能性もあります。
そのため、加入した瞬間に死亡保障がつき、かつ満期には預金よりも増える可能性のある保険の運用商品を検討する必要性がでてくるのです。
しかし、終身保険で資産運用をうまく成功させるには、現実と内容がかけ離れていないか、今入っている保険をしっかりと見直していく必要性があります。
中途解約で元本割れ
老後資金を確実に確保したいと考えたAさん夫婦は保険の見直しの際に、資金に余裕があるうちにと死亡保障のある保険とは別に個人年金保険に加入していました。
しかし、言われるがままに加入した保険であったので返礼率などは気にしていなかったうえ、ほかの運用商品に加入しているわけではありませんでした。
当然、支払う保険料の総額もアップしました。
ところが、子どもが二人とも私立に進学したことで状況がかわり、途中解約せざるを得なくなりました。
その結果、元本を割り込んでしまい、損をすることになってしまったのです。
10年満期で家計の見通しも立てやすくなる
共働きのBさん夫婦は子どもがあと一人増える予定で死亡保障などを高めに設定していましたが、その予定もなくなり、子どもも随分と大きくなってきたので、死亡保障の見直しを行いました。
また、妻の収入も考慮に入れると、少し余裕ができたため、貯蓄性のある円建て終身保険と変額終身保険に加入することになりました。
10年満期としていたことで家計の流動性に耐えられたため、着実に老後資金を増やすことに成功したのです。
割安な保険料で資金を増やす
老後資金の準備という意味での終身保険の場合、変額型終身保険も人気です。
死亡時に契約時の保険金額が保障されるうえ、運用がうまくいけば保険金額が増加します。
解約返戻金の保障はないものの、インフレリスクに対応しながら保険料も割安なのが魅力的な商品で30代男性で4500円前後、女性で4000円前後の価格から加入可能です。
ほかにも死亡保障と確実な老後資金を確保できる終身保険や為替差益を利用した外貨建て終身保険などもあります。
10年満期タイプをメインに
終身保険は月に1万円からできる範囲で10年満期のものを見比べながら選んでいくと安心です。
10年経過すれば100万円は超えるというわかりやすさと、10年後の人生ならなんとなくは見えるものですので、老後資金に限定せずとも自由に使うことのできる生きたお金を作ることができます。
現役時代の死亡保障と老後資金の準備に使えるかどうかに焦点を絞りながら、運用先が分散されているなどリスク回避が可能な商品を選択していくことが大事です。
貯蓄と保障の得られる終身保険へ
老後資金をつくるための見直しポイントは、掛け捨ての無駄を省き、その分を貯蓄性のある終身保険に回すことです。
高額な保険を長い間放置していたり、保険は途中で解約したら損だと思って、不必要な保障に高額な保険料を支払い続けている場合には見直しを検討することが大事になります。
終身保険にはさまざまな運用商品があるので、それぞれの良い点、悪い点を把握しながら自分の家庭にあったものを選択することが大事です。