保険に対するニーズは人それぞれです。
保険会社も多様化するニーズに細やかにこたえられるように保険商品を増やしています。
高齢化が進む中、ここでは老後資金をどう確保すべきか保険の見直し方法についてまとめています。
インフレになるとしたら
デフレの状態では手元の資金が目減りすることはないですが、長期的にみてインフレになる可能性が高い場合には、資産運用をしながらお金を増やしていかなければ、手元の資金は目減りしてしまいます。
保険の見直しには保険料の見直しと保障内容の見直し、そして資産形成としての見直しがあり、老後に備えるために資産形成としての見直しが必要なのです。
資産作りのつもりが
低金利時代といわれるため、個人年金にはあまり興味のなかったAさんは保険を見直しする際に、外貨建て終身保険へ加入しました。
しかし、給料が減るなど資産に余裕がなくなってきたため、解約を検討することになりました。
Aさんは円建てなどほかの運用商品によるリスク回避はおこなっていなかったため、解約当時、加入時よりも円高となっていたことで、解約金の受取時に損をしてしまったのです。
まずは確実な資金を確保
Bさんは確実な老後資金の確保と家族への保障を優先して、円建ての終身保険に加入していました。
子どもも独立し、金銭面で余裕ができてきたことから見直しで外貨建て終身保険を追加しました。
その結果、リスク回避もしながら運用資金を増やすことができ、外貨建てで増やした資金を円建てに追加したり、変額終身保険にあてるなどして老後の資金確保を着実に行うことができたのです。
資産作りを考えた商品
老後に備えるための運用商品としては、個人年金保険が一般的です。
終身年金を選択できるので、一生涯年金を受け取れる安心感があります。
5000円以上1000円単位など様々な保険設定があり、ほかにも、資産に余裕がある場合にはリスク分散として外貨建て保険やリスクは高いものの保険料が割安な変額保険等の選択肢があります。
確実な老後資金を確保しながらリスク回避の高い商品を
安心して長生きできるように備える個人年金保険ですが、低金利時代のため多くは増やせません。
そこでインフレ・円安対策としては変額保険や外貨建て商品から選ぶ、あるいは組み合わせることもできます。
それぞれの商品に投資商品ならではのメリット・デメリットはありますので、それを把握したうえで年金額の設定の仕方や確実に受け取れる範囲、一時金の受取は可能かなどを比較しながら商品を選んでいくことが大事です。
家計に余裕があるなら運用も検討
保険は一般的にインフレに弱いとされていますが、リスク分散という意味では老後により確実に備えるために個人年金保険と外貨建て保険等を組み合わせた運用の仕方が適切です。
万が一のケガによる死亡・重度後遺障害も保障してくれるものもあるので、余裕のある家計では老後の資金を増やすために保険による資産運用も検討することが大事です。