子どもの教育費を準備するのにちょうどいいのが学資保険です。
低金利の影響で、一時元本割れをする商品も多かった保険ですが、わずかながらも利回りを確保できる商品も増えています。
ここでは学資保険の見直しポイントについて紹介しています。
元本割れを防ぐために早いタイミングで
2013年の4月から学資保険の予定利率は下がり、支払う保険料の総額と受け取る祝い金や満期金を比べて元本割れする商品も出てきました。
そのため、返戻率の高い学資保険に見直しを行うことが必要です。
学資保険の返戻率を上げる一つのポイントとして、子どもが小さいうちに早めに加入するというものがありますので、なるべく早い段階で見直しを行うことが大事になります。
知らずに保障をつけたばかりに
Aさん夫婦は教育費は貯蓄で用意する予定でしたが、保険の見直しの際に祖母から勧められるがままに学資保険に加入しました。
これで教育費も確保できると安心していましたが、契約の際に保障をつけてしまったばかりに元本割れを起こすことになりました。
一般的に契約者の親が死亡すると払込が免除される保障や死亡保障、子どもの医療保障などがついていますが、これらの保障をつけることにより利回りが下がり、元本割れを起こす結果となったのです。
元本割れに気づき即変更
Bさん夫婦は祖父母が子どものためにと学資保険に加入してくれていました。
しかし、よくよく計算してみると元本割れすることがわかったので、保険を見直すことにしました。
教育費をためるには学資保険以外にも選択肢はありましたが、家計に余裕があったため、10歳から15歳で満期となる学資保険に加入し直し、早めに教育費を確保することに成功したのです。
保障機能のないタイプで返戻率アップ
子どもの教育費を積み立てるのに加入する人が多いのが学資保険です。
保険ですが基本的に保障機能はほとんどなく、逆に様々な保障がついたタイプほど返戻率が悪くなるのが特徴です。
貯蓄が十分にある人は特に必要な保険ではありませんが、貯蓄が自分ではできそうにないという人はこうした保険の活用も必要になります。
保険料は年齢に関係なく月額8000円台から9000円台が一般的です。
保障を得たいのなら学資保険ではなく、低解約返戻金型の終身保険や定期保険で教育費を貯めるという方法もあります。
受け取れるタイミングが選べるものを
学資保険を選ぶ際には中途解約で元本割れにならないように続けられるのが絶対条件ですので、保険料の支払いが無理なく続けれれるものを選択します。
教育費は一部を学資保険で、一部は貯金でというのが理想です。
教育費が最もかかる大学入学時にだけ100万円から200万円程度の満期金が出る学資保険に早めに加入することで返戻率もアップします。
そのため、受け取りのタイミングを選べるものや、加入時に家計に余裕があるのなら保険料の支払いが短期でできるものなどにすると安心です。
元本割れしないことを前提に
学資保険の元本割れを防ぐには、子ども誕生後なるべく早く加入し、できるだけ保障はつけないことが大事です。
また、途中で祝い金を受け取らず学資年金はできるだけあとでもらうのが返戻率をあげるポイントになります。
見直しの際には受け取れるタイミングが選べるものや短期払いできるものなどを選ぶと、学資保険で子どもの教育費を確保することができます。