芸能人の乳がん公表や、知人が若くしてがんにかかった場合など、自分も万が一に備えなくてはと保険を検討する人も多いものです。
すでにがん保険へ加入している人でも、いざという時に保険金が下りないということにならないよう、ここではがん保険の見直し術についてまとめています。
その保険は本当に使えますか
自分が加入している医療保険やがん保険、いざという時に本当に役に立つのか、あまり気にせずに加入し続けている人も多いものです。
がん保険の場合、たとえば死亡保障や入院保障、治療保障や手術保障など、さまざまなものがあり、この条件なら保険が下りますという規定がわかりにくいものや勘違いしやすいものがあるので、必要な時に使える保険かどうかを今一度見直す必要があるのです。
がんと診断されたのに
フリーランスで仕事をしていたAさんは、病気で仕事ができなくなった時のことも考えて保険を見直し、がんと診断された場合に保障される保険に加入していました。
しかし、40代の時、がんだと診断されたAさんは保険が下りませんでした。
医師は上皮内新生物も含めてがんだと診断することがありますが、厳密には悪性新生物のみががんと認識されます。
悪性でないことは喜ばしいことですが、Aさんが加入していた保険は上皮内新生物ではがんとは認められない契約であったため、保険金を受け取ることができなかったのです。
収入減と上皮内でも保険が下りるように備える
30代未婚のBさんは結婚の予定が当面はないことや、大きな死亡保障はいらないこと、知り合いががんにかかり闘病生活を送った経験から人事ではないと保険を見直すことにしました。
がん治療が長期化すれば収入が減ることを考えたBさんは、それをカバーできる保険をメインに上皮内新生物でも保険が下りるようなものを選択したことで、悪性ではない腫瘍がみつかった際にも万全に対応することができたのです。
女性の保険料は比較的安い傾向に
がん保険の基本保障は上皮内を含まない悪性新生物によりがんと診断されたときに給付金が下りるタイプと1日1万円の入院給付金、手術や放射線治療を受けると1回につきいくらの給付金、抗がん剤治療や先進医療を受けたらいくらなどとなっています。
保障内容によりますが、比較的、女性の保険料を安くしている商品は多く、40代女性で2500円前後からでも加入できます。
保障のメインをどこにおくか
がん保険では総合保障タイプを選んでいくのか、それとも単体でカバーしていくのかなどが見極めポイントになります。
また、上皮内でも出るのか、出るとしても悪性の場合と同額か、一部なのかにより商品を選定していきます。
単体の場合は診断給付金のみのものや収入減に対応するもの、通院保障が手厚いものやホルモン剤治療も給付金かでるものなど様々なので、どこにメインをおくかで見比べていくことが大事です。
そして、治療については特に先進医療では病院が指定されていることもあるので、近場にあるのかも確認が必要です。
絶対はずせない保障は何かを考える
がん保険は契約前に約款にしっかりと目を通し、本当に必要な保障をつけることが大事です。
支払い要件が明確で自分のニーズに合うものを選ぶことが必要になります。
約款をしっかり読んだ上で、総合保障タイプに加入してもいいですし、診断給付金のみでいい場合や収入保保障が得られればいい場合、再発にも備えたい場合やどんながん治療でも一通り給付金がでるものがいいなど、メインとなる保障プラス長期になりやすい通院の保障がしっかりしたものを選ぶと安心です。