貯蓄を増やすために毎月かかる保険料を見直すことを考えた場合、銀行への預金に回した方が良いのか悩むことになります。
貯蓄性の高い生命保険を上手に利用することで、返戻率を考慮して実質的な貯蓄額を増やす方法があります。
今加入している保険は貯蓄型かどうか
掛け捨て型の保険は払い込んだ金額に対して受けられる保障内容が大きいことが特徴ですが、貯蓄性はありません。
生命保険の死亡保障には、貯蓄性が高いので返戻率によっては銀行預金を上回ることになりいざという時の備えとして十分に活用出来ます。
契約内容によっては、返戻率が元本割れする契約内容もあるので見直しする必要があります。
定期付き終身保険に注意する
終身保険は貯蓄性が高いものの、定期契約については払い込み完了する迄に死亡しないと元本割れする可能性があります。
終身保険は死亡後に受け取る金額のため、死亡保障額を下げてしまい定期付き契約とすることで現役時代に死亡した場合に家族が多く保険金を受け取れる契約にする人がいます。
保険外交員に勧められる契約に多い定期付き終身保険は、定期契約期間終了後の解約返戻金が少なく設定されているために長生きすると貯蓄性が下がってしまうのです。
終身保険の金額を増やすと良い
銀行預金は金利がほとんど無い状態が続いています。
預金することで確かに残高は増えますが、運用がされていない状態に等しいです。
生命保険の終身保障を多めに設定することで、払い込んだ保険料を保険会社が運用することになります。
返戻率を確認すると分かるように、払い込み終了時の返戻率は預金金利を上回ることになるため、貯蓄性が高いのです。
貯蓄性の高い保険を増やす
生命保険は解約返戻金の設定があるので、払い込み期間の完了前後で解約返戻金に大きな差が無いタイプの保険を選ぶと良いです。
終身保険は払い込み期間が長いことから、保険会社による運用益が予定利率として計算されています。
予定利率は変動するものの、銀行預金よりも遥かに高い水準で推移している点を重視する必要があります。
返戻率を確認する
終身保険の保険料は死亡保障額が大きいほど高額となるものの、支払い期間終了時期まで払い続けることで貯蓄となります。
返戻率は保険会社による運用実績に左右されることから、返戻率設定が比較的高い商品を選ぶと良いのです。
ただし、低解約返戻金型の終身保険を選択してしまうと、中途解約時に返戻金は元本割れすることになり大損となることに注意が必要です。
死亡保障を増やすことで貯蓄性が高まります
生命保険の終身保険は、死亡保障の金額設定次第で目標の積立額が変わります。
返戻率を見ると分かるように、銀行預金よりも高い運用を保険会社が行っているので、予定利率は景気動向や運用実績に左右されるものの全く運用していない状況に比べて貯蓄をしながら保障も受けられる終身保険はお得です。
銀行の預金はすぐに下ろせるので使ってしまう危険もあり、生命保険で貯蓄する方が長期間に渡り貯めやすいことになります。