住宅を購入するには、ほとんどの人の場合、住宅ローンを組むことになります。
そして、決して安くない金額を毎月支払っていくことになりますから、当然家計は今までより苦しくなり、生活費を見直すことが必要となって来る場合もあります。
そんな時に上手に見直すことで生活費の軽減に有効に働くのが生命保険の費用なのです。
住宅購入時は保険見直しのチャンス
生命保険の費用は家計の中でも大きなウェイトを占めています。
ですので、この費用を少なくすることができれば当然家計は助かりますから、住宅購入によりローンの支払いが始まる場合には見直しをすることが必要なのです。
また住宅ローンを組めば、ほとんどの場合、金融機関を通して団体信用生命に加入します。
これにより、妻や子供のために用意する万が一の保障も少なくすることができるのです。
保険料を減らすことを中心に考えた見直しは危険
住宅購入時に見直しを行うことはいいことなのですが、見直しの仕方によっては失敗してしまう場合もあります。
それは毎月支払う保険料を減らすことを中心に考えた見直しです。
例えば、月々の保険料を減らしたいからといって医療保険の保障額を半分にしたような場合、実際に入院や手術を受けることになれば、その費用が足りなくなってしまうことがあるのです。
成功できる保険の見直しとは必要なくなった分の保障を減らすこと
それに対し、成功できる生命保険の見直しというのは、住宅購入によって軽くなった責任分の保障を減らし、保険料の削減を図る方法です。
先にも述べましたが、住宅ローンを組めば、それと同時に団体信用生命に加入しますから、世帯主に万が一のことがあった際には残りのローンがそこから支払われ、遺族は住宅費用の心配をしなくてすみます。
例えば、死亡時に5000万円が支払われる生命保険に加入していたのなら、その保障額から将来に向けての住宅費用分の費用分をひくことができますから、保険料も大幅に削減できるのです。
就業不能保険は低い保険料で加入できる住宅ローン支払い対策
住宅購入時に行う保険の見直しは必要なくなった保障を減らすことが中心なるのですが、逆に必要になる保障もあります。
それは病気などに対する保障です。
住宅ローンを払い続けるためにも入院時の保障は必要ですが、これを医療保険で用意すると保険料が高くなりますので、就業不能保険など準備しておくのが良いでしょう。
就業不能保険は支払対象となる条件が厳しいかわりに、低い金額での加入が可能です。
保険商品の比較ポイントは保険料と支払い条件
就業不能保険に加入する場合、その商品ごとの比較のポイントは保険料と就業不能と認定される条件にあります。
いくら保険料が安くても、実際に支払いの対象となりにくい保険では加入の意味がありませんので、加入の前には資料をよく読んで確認する必要があります。
また、手続きのしやすさも比較のポイントとなります。
例えば、加入している医療保険と同じ会社の保険であれば、入院の証明書などは1部でよくなり、手続きが簡素化できるというメリットもあります。
生活スタイルの変化に合わせて保険も変化させるべき
このように住宅購入時には、その生活スタイルの変化にあわせて生命保険も変化させる必要があります。
しかし、住宅ローンの支払いのために生命保険の費用を一時的に圧縮することは、長期的に見てマイナスの結果を招いてしまうことにもなりかねませんので、必要な額の保障を必要な期間だけ用意できるように保険を調整していくことが大切です。