ライフスタイルの変化や増税等の経済的変化に伴い、家計を見直さざるを得ない機会は増えてきました。
保険についても例外でなく、割安で必要最低限な保障から確保していくことが必要です。
ここでは保険料節約のための見直し術についてまとめています。
自分の価値観で保障額を決めなおす
必要保障額とは死亡保険の保障額を決める基準となるものです。
しかし、必要保障額は保険会社により大きめに設定されることも多く、必要以上に保険会社に支払わないためには保険の見直しが必要です。
必要保障額については、算出された金額を参考としながら自らの価値観に照らし合わせ、予測しながら算出することで、より現実的な適正値となり無駄を省くことができます。
お任せプランでムダに支払うことに
必要保障額の設定には、世帯主に万が一のことが合ったときにも今の生活のレベルを維持させるというのが大前提となっています。
Aさんは医療保険しか加入しておらず、晩婚でしたが結婚を機に保険を見直すことにしました。
Aさん夫婦は子どもはつくらないDINKS層でしたし、万が一のことがあれば妻が働きに出ることも可能でした。
しかし、保険会社から出されたプランは子どもができた時のことも想定し、妻が働かないことを前提に出された死亡保障額だったため、任せきりにした結果、高いムダな保険料を支払うことになったのです。
払済で節約に成功
夫の収入が減り家計の見直しを迫られたBさんは40代の時、保険の見直しを行うことにしました。
夫は定期付終身保険の更新型、妻は終身保険に加入、二人とも医療保険に加入しており、子どもは2人で12歳と9歳です。
月額33000円の保険料を夫婦で支払っていましたが、妻の終身保険は解約、夫の保険を払済にすることで、300万円の終身保障を得て保険料を0円としました。
また、下の子が大学卒業するまではある程度保障がほしいということで、収入保障保険に新たに加入しましたが、月額およそ1万円の節約に成功したのです。
今の時代にあった商品を
保険の見直しではわかりやすくてシンプルというのが基本で、できる限り、約款上で難癖を付けられない定義が明確なものが安心です。
死亡保障を得るための保険は一般の定期保険に比べて保険料が割安な収入保障保険をうまく活用していきます。
30代男性で4500円前後で加入できます。
また、医療保険についても加入してから10年以上たっていれば見直しを行います。
今の医療業界にあった約款による商品に加入し直すか、がん保険のみに加入すると安心です。
がん保険は診断給付金に重点を置いたものなら3000円前後で加入可能です。
給付条件を細分化しない商品を
節約のためには医療保険を見直すことも大事です。
約款主義ですから10年前に契約したなら契約時の約款で全て判断されます。
そのため、通常の病気やケガについては100万円ほどの貯蓄で供え、がん保険だけに加入することで節約可能です。
がん保険の場合、診断給付金が支払われるものや入院、治療、通院など重視される保障が様々です。
そのため、診断給付金重視のものを選んでおけば、給付金は何に使ってもいいですし、支払い基準が明確ですから使い勝手がよくなりムダを省けます。
大胆な削減を実行するために
保険料の大胆な削減には必要保障額の算定がひとつのポイントとなります。
現状の生活レベルを維持したいのであれば、もちろんそれなりの保障が必要な上、保険料も高くなります。
しかし、家計の担い手が亡くなったら、生活レベルは現状の7割から8割にする、専業主婦だったけれど働きに出る等決めておけば保障額を削ることが可能です。
保険料で浮いたお金は住宅ローンの繰上げ返済や貯金に回せば、必要な保障を確保した上で家計もまわすことができます。