生命保険の無駄を省いて、貯蓄に回すには賢く見直しを行いシビアに保険会社と付き合っていくことが必要です。
ここでは成功・失敗の事例や備えが不十分な人でも低コストで貯蓄しながら万が一に備える方法についてまとめています。
負のスパイラルから抜け出すために
保険見直しの必要性について
いろいろなところに心配の種は転がっているので、保険が必要と加入するものの保険料が負担になってしまいお金が貯まらない、貯蓄がないからさらに心配になってしまうという悪循環を招いている人は意外と多いものです。
そんな負のスパイラルを抜け出すために、不必要な保障を徐々に削り、浮いた保険料を貯蓄に回すことが大事になります。
そのためには、特約の解約や払済保険について賢い保険の見直しが必要となるのです。
本当に貯蓄性はあるのか
指定の保険見直しの失敗事例について
老後を考えた見直しをと、30代で貯蓄型の1000万円の終身保険に加入したAさんは、貯蓄として有利な保険だと思い込んでいました。
旧型のいわゆるお宝保険時代の親世代からの勧めで見直しをしたそうですが、本当に有利かどうかは電卓をたたいてみないとわからないものです。
銀行の定期預金とどちらが貯まるスピードが速いのかを確認する必要があります。
実際に旧型の時に比べ65歳までに支払う総額はおよそ倍になっており、予定利率も1パーセント前後で結果的に見直し方法を誤り貯蓄をそう多くは増やせなかったのです。
払済保険を活用して
指定の保険見直しの成功事例ついて
なんとなく特約を更新しているだけなら特約を解約したり、保険料そのものを引き下げる減額というのも貯蓄を増やす見直し方法の一つです。
それに加えて、Bさんは貯蓄性のある保険の支払いをやめ、その解約返戻金を元に保障額の少ない保険に乗り換えることで貯蓄を増やすことに成功しました。
この場合、付加されていた特約は継続できませんが、お宝保険の払込をやめても高い予定利率を維持することができるのです。
保険料が安くわかりやすい商品を
指定の保険見直しの商品の価格やタイプについて
公的制度や勤務先、健康保険制度をチェックしてみても備えが不足している場合には安くて入りやすい死亡保障のついた定期保険と保障内容のわかりやすい安いがん保険に見直します。
定期保険は期間中に一定の保険金額が支払われるもので満期保険金はなく貯蓄性はないですが、40代でも2000円から2500円前後の保険料で加入できます。
安い保険料で抑えられるので、その分を通常の貯蓄に回すことで将来に備えることが可能です。
保障のわかりやすさが明確なものを
指定の保険見直しをする時の保険商品比較のポイント
定期保険の見直しを行う際に非喫煙者や健康体などのハードルの高さに躊躇している場合には、金額や期間などの自由度の高い商品を選ぶようにします。
逆に健康には自信があるという場合には、基準が緩めで保険料が大幅に安くなる商品を選ぶと得です。
医療保険は入院日数に応じた入院給付金や所定の手術をした時の手術給付金が柱となりますが、後者に制限のかかるものが多くなっています。
商品を比較するときはがんと診断されたら100万円の一時金が支払われるなど保障がわかりやすいものを選ぶと安心です。
保険の貯蓄性を見極めながら見直しを
まとめ
生命保険は貯蓄型と掛け捨て型の大きく二つにわかれますが、貯蓄型は時代によって同じ商品とは思えないほど格差があるもので、予定利率は低下傾向です。
そこで、貯蓄性保険をシビアに見直していくためには、通常の貯蓄との差を見極めることが大事です。
その上で特約の解約や保障がわかりやすくリーズナブルな保険に入り直すことで、浮いた保険料を貯蓄に回すことが大事になります。
また、お宝保険時代に貯蓄性のある保険に加入し払込済みの場合には解約返戻金を受け取り、必要な保険への見直しで貯蓄を増やすことが可能です。