生命保険とは、いざというときあなたの健康や生命が脅かされてしまった時、残された人に生活を保証するための保険です。
かなりの人が加入している保険で、特に家族のいる人や貴方がいなくなると困る人がいる場合にぜひ入っておきたい保険でしょう。
保険の特徴や保険の内容は、いざというときの備えになるようなものです。
いざというときに、残された家族を経済的に助ける生命保険
生命保険とは、いざというときに残された家族を経済的に助けるというのがメインの保険です。
このいざという時というのは、死亡時のことです。
あなたが死んでしまうと生活に困ってしまう人がいるのなら、そのような人たちがあなたの死後に困ったことにならないようにするための手助けになるのです。
死亡時には多くの出費がありますし、またその後に生活をしていくためにも予想外の費用がかかることも少なくありません。
子供の学費や住宅にかかる費用などもとても大きく、一人だけでは困ってしまうことも少なく無いでしょう。
また、貯蓄型といってお金を貯めることに繋がるものもあります。
この場合は2パーセント弱の運用益を出してくれますので、自身で運用できないという人にはありがたいものになるでしょう。
生命保険の場合は主に死亡保障、特約で各種保障も
生命保険の保障は、大きく分けて2つあります。
一つは死亡時の保険です。
これは死亡した時にいくらもらえるか、というもので、死亡保障によって葬式代や遺族の生活費、各種ローンの返済などもできるようになっています。
これはとても大きなもので、この生命保険のメインとなる部分です。
もうひとつは特約です。
これは保険に加入した時に毎月追加の保険料を支払って更に保障内容を手厚くするというものです。
死亡保障だけに限らず、例えば入院時に入院給付金が支給されたり、手術や高度先進医療を受けるときに特別な保障を受けることができる様になります。
こちらは医療保険などと似てくる部分もあるでしょう。
なお、中には高度障害になった時に保障されるプランもあります。
高度障害とは、何らかの現象が起こったあとに視力や聴力を大きく損ねたり、腕や足を欠損してしまうなどの障害を負った場合です。
備えておきたい生命保険、気になる保険料はいくら?
このような生命保険ですが、保険料はかなり違いがあります。
一般的な生命保険の平均とは、平成25年度に生命保険文化センターの調査によると、1世帯あたり38.5万円となっています。
個人なら男性は12万円から24万円が最も大きなボリュームゾーンで、女性は12万円以下が多くなっています。
とはいえ、生命保険の保険料はかなり幅があります。
保険料は保証の手厚さに比例して高額になりますし、特約をつければつけるほど高額になります。
このため、シンプルで死亡保障も低額なものにしておくと保険料は1000円ほどからありますし、死亡保障を高額にしていざというときに大きく備えることにすると、保険料は月に5万円以上になってしまうケースもあります。
平均で言えば月に1万円台の保険料を支払っているという人が多いという傾向が見えてきます。
だいたいこのくらいの保険なら、いざというときの備えに繋がるでしょう。
生命保険のタイプは「一定期間」か「終身」か「養老」
生命保険のタイプというと、いくつかの種類があります。
ひとつは「定期保険」というもので、こちらは保証は一定期間となっており、その期間に保険料を支払い保証を受けることになるのです。
大体は10年となっていますが、20年・30年などのプランを準備しているものもあります。
こちらは掛け捨てですが、万が一に備えること、保険料を安くしておくことを考えるのならこちらがおすすめです。
もうひとつは「終身」です。
終身とは、単純に保証期間がずっと続くというもので、何歳になっても死亡した場合に保障を受けられると人気があります。
解約返戻金もありますので、もし保障が必要なくなった時はいくらかお金が戻ってくるというのも嬉しいところでしょう。
「養老」という形もあり、こちらは一定期間加入した後、満期になれば満期保険金が戻ってくるというプランです。
保険に貯蓄の性質も持たせたい人、運用して増やしたい人に向いている保険となります。
生命保険の比較は価格と保証内容の比較
生命保険を比較するとなると、まず必要なのは自分にとって必要な保険かどうか、ということになります。
これは保証内容が必要に応じたものになっているか、死亡保障がいざというときの備えとして機能しているかどうか、ということです。
保険料と保証内容にはある程度相関性はあるものの、保証内容が必要な金額以上となっているものは普段の生活で保険料を圧迫しますし、保険料が安いと保証内容が充実していないということも考えられます。
また、保証期間が短いか長いか、必要な時に有効になっているかどうかも大事です。
特に定期的に見直すように想定しているのなら、終身タイプではなく定期保険のほうが向いているかもしれません。
保証内容も大事です。
場合は本人が死亡すると困る人がどのくらいいて将来的にどのくらいの金額が必要になるか、ということによっても見直す必要があります。
残された人のための生命保険を考えよう
実は生命保険は定期的に見直す必要がある保険でもあります。
これは、ライフスタイルの変化や家族の変化、将来必要となる費用がいくらかというリスクは定期的に変動するためです。
特にいざというときのための備えですから、残された人がいくらないと困るか、またいくら必要としているのか、ということを想定しておき、そこから必要な金額を考えるといいでしょう。
このため、家族を持つと保険料も高額になる傾向があります。
子供が小さかったり人数が多くなると、将来的に必要となる保険も違いが出てくるものです。
逆に言えば、子供が経済的に自立すれば、その後にはあまり大きな金額は必要なくなり、その分保険料を安くして貯蓄に回すこともできます。
家族がいるのならなおのこと加入しておきたいもの、それが生命保険と言えるでしょう。