生命保険会社の扱っている終身保険というのは、本人が死亡した時に死亡保険金がでるという生命保険の中で最もポピュラーなものです。
けれども、相続時にはけっこう役立つ保険であるということは、あまり知られていないかもしれません。
死亡保険金の受け取り
私の場合には、父親の終身保険の受取人となっていたのですが、父親が死んでお金をもらえるというのが嬉しかったわけではありません。
ある意味で、父親が長い間にわたって積み立ててきたお金をもらっているだけですので、相続人として当然であるようにも思えたわけです。
でも、実際に父親の死を体験してみますと、終身保険には有り難い点がいくつかありました。
死亡後すぐに受け取れる死亡保険金!
それでは、何が有り難かったのかと言いますと、死亡保険金を父親の死後すぐに受け取ることができたという点です。
何だかんだと言って保険金の支払いを遅らせるのではないかという疑念もあったのですが、ほんとうに直ぐに死亡保険金を受け取ることができましたので、ちょっと驚きました。
では、なぜ私にはそれが有り難かったのでしょうか。
10か月以内に支払わなければならない相続税!
それは、父親はいくつかの不動産を所有していましたで、これらの資産にかかる相続税がかなりの金額となっていたからです。
しかも、この相続税は被相続人の死後10か月以内に支払わなければならないということになっているのです。
ですから、被相続人の死後すぐに現金を支給してくれる終身保険の死亡保険金というのは、有り難いものなのです。
500万円まで無税の死亡保険金!
それから、あまり一般的には知られていないことなのかもしれませんが、この死亡保険金というものは500万円まで税金がかからないということになっているのです。
ですから、下手な相続税の節税対策を検討するよりも、普通に終身保険に入っていたほうが、よほど相続税の節税効果があると言ってもよいのではないでしょうか。
相続時にメリットのある終身保険
ですから、終身保険といいますと、何か掛け捨てになってしまうのではないかという感じがするものですが、相続時のことまで考えておきますと、けっして損をする金融商品ではないと言えるのではないかと思います。
ですから、特に相続すべき財産をたくさん持っている方は、終身保険に多くのメリットがあると言えるのではないでしょうか。
終身保険と相続の関係
相続財産がたくさんある方にとっては、終身保険はメリットがある保険商品です。
まず、被相続人の死亡時には死亡保険金をすぐに受け取ることができますので、10か月以内に支払わなければならない相続税用の現金として使うことができるようになります。
次に、死亡保険金は500万円まで無税となりますので、相続時の節税対策にもなるのです。