マイナス金利の導入にともない、生命保険会社の養老保険販売停止という報道がながれています。
そこで、私の養老保険に関する過去の体験談をまじえて、生命保険会社の扱う養老保険というものについて考察してみたいと思います。
保険見直しと養老保険
保険の必要性について
保険を見直すという作業をしてみますと、多くの生命保険商品は、自分が死ななければ保険金がもらえないということを考えてみますと、もっと貯蓄性の高い商品はないのかと思えるものです。
ですから、生命保険会社が扱っている養老保険という商品は、唯一貯蓄性のある保険商品として魅力のある対象となっているわけです。
ですから、まだ若い時分の私にとって、この商品は魅力的でした。
養老保険への加入経験
加入した保険の内容について
私が養老保険に加入した当時は、1980年代でしたが、年利にして8パーセント以上の利回りが確保できるということで、私もかなりお得な金融商品であるという認識でいました。
それに、国内でも最大手の生命保険会社でしたから、安心できる会社であるし商品であるという感じがありました。
ですから、掛け捨てにならないということで毎月の支払いを続けていました。
養老保険の解約経験
保険商品の価格の見方について
ところが、バブル経済が崩壊した1990年代になって、養老保険の年利8パーセントという利回りは保証されないということになってしまいました。
そこで、私は生命保険会社まで出かけて行って解約の手続きをとることにしました。
これは、私が養老保険についてよく理解できていなかったというのが原因であったのではないかと、今では思っています。
養老保険の性質
保険の内容やタイプについて
このことは、マイナス金利の導入に伴って、生命保険会社が養老保険の販売を中止したという最近の報道をみても、正しい認識であったということがわかります。
つまり、養老保険を銀行預金と同じように考えてはいけないということです。
そうではなくて、養老保険というものは、証券会社の扱っている株式や債券・投資信託に近いと考えるべきであったのです。
養老保険の選択ポイント
保険商品を選ぶ時の比較のポイント
つまり、養老保険というものは、証券会社の扱っている株式や債券・投資信託のように、儲かる可能性も大きいのですが、損をする可能性も大きい金融商品であるということです。
しかし、養老保険の場合には、積み立て方式で毎月一定金額を投資していくことになりますから、ドル・コスト平均法により損をする可能性は少なくなっていると言えるでしょう。
養老保険のリスク
まとめ
生命保険会社が扱っている貯蓄性の高い商品として養老保険というものがありますが、銀行の定期預金のように絶対に損をしないものではないということを理解しておいたほうが良いでしょう。
つまり、株式・債券・投資信託のように、儲かる可能性もあるが損をする可能性もあるということです。
しかし、積み立て投資型の養老保険は、ドルコスト平均法により損をしにくい商品となっています。