病気になった時の経済的なリスクを回避するために加入しておきたい医療保障。
代表的なものは医療保険ですが、他にもガンを対象としたがん保険や、3大成人病を対象とした特定疾病保障保険など、特定の病気のみを対象とした保険もあるのです。
なぜ医療保険やガン保険に加入する必要があるのでしょうか?
医療保障は、既婚・未婚を問わず用意しておきたい保障です。
なぜなら、病気はいくら若くても発症する可能性はありますし、実際病気になり、入院費に困るようなことは誰にも起こりうることです。
病気に対する基本的な備えとしては医療保険が最適ですので、加入しておくと安心です。
また、ガンや心筋梗塞、脳卒中などは病気の中でも治療に時間が掛かり、入院期間も長くなりがちです。
そのため、治療費や入院費も高額になることが多く、普通の医療保険だけではその費用をまかないきれなくなることもあります。
そんな時役に立つのが、がん保険や特定疾病保障保険です。
通常の医療保険に加えて、これらの保険に加入していれば、高額な治療費にも対応できます。
病気と闘いながら、治療費の心配をしなくてすむように備えられるのが医療保障なのです。
医療保険やガン保険、特定疾病保障保険の保障内容とは?
まず、医療保険の保障は病気やケガが対象になっており、入院の場合はあらかじめ設定した金額が入院日数分支払われる契約となっています。
保険商品によってはそれに加えて、手術時や退院時の給付金などが支払われる場合もあり、一般的な病気・ケガの場合の場合はこの医療保険でカバーできることも多いようです。
次にがん保険の保障は、その保障の対象がガンのみとなる保険です。
保障される病気が限定される分、がん保険はその保障の種類が多くなっており、医療保険と同じような入院・手術・退院の給付金の他に、ガンと診断された時やガンの治療を開始した時に支払われる給付金なども用意されています。
そして、特定疾病保障保険については、その保障の対象がガン・急性心筋梗塞・脳卒中となります。
しかしこの保険が他の二つと違うのは、その保険金の受け取り方です。
入院日数分支払われるのではなく、契約時に設定した死亡保険金と同じ金額を特定疾病保険金として受け取ることができるのです。
支払い保険料が安いのはどの保険?
まず、医療保険とガン保険の支払い保険料を比較した場合、一般的にはガン保険のほうが安い保険料になります。
ガン保険は給付金が支払われる事由がガンのみですから、保険会社側が給付金を支払う可能性も低いため、保険料が安くなるのです。
しかし、医療保険もガン保険もその保障の期間や一日あたりの入院給付金額の設定によっては、保険料が高くなる場合もありますので、支払える保険料の上限を決めて保険選びをするようにしましょう。
特定疾病保障保険は、先にも述べたように入院日数に応じた給付金ではなく、一括で保険金が支払われるタイプの保険ですので他の2つとは比較できませんが、数ある保険種類の中でも高い保険料が設定されている保険です。
その理由は特定疾病の対象となった場合と、死亡が発生した場合のどちらでも保険金を受け取ることができる手厚い保障となっているからです。
加入タイプには定期型と終身型があります
医療保険・ガン保険・特定疾病保険のそれぞれに、加入のタイプとして定期型と終身型が用意されています。
定期型は10年間や60歳までなど保障の期間をあらかじめ定めて加入するタイプです。
このタイプの良いところは何よりも保険料が安くなることで、保障の金額が短ければ短いほど、その金額が低くなります。
しかし、必要な保障期間は人により違いますので、自分のニーズに合った期間を選択するようにしましょう。
一方、終身型はその保障を一生涯得ることができる加入タイプです。
定期型と比べると保険料は高くなりますが、保障が切れないという安心感がありますので、医療保障は絶えず準備しておきたいという人にはこちらのタイプが向いています。
また、保障は一生涯欲しいが、老後の支払いが心配という場合には60歳までなど、短期で支払えるようにすることも可能です。
医療保障を選ぶ時の比較ポイントとは?
では、医療保障への加入を考えた時にどのような形で加入すればいいのでしょうか。
まず、医療保険は医療保障の中心となる保険ですから、加入しておく方が良いでしょう。
そして、自分の必要性に応じて、がん保険や特定疾病保障保険を加えていくと、不安のない医療保障を準備することができます。
また、これらの保険は多くの保険会社で扱われていますので、どの保険会社の商品が良いか比較する必要が出てきます。
その際に確認しておくポイントとは、自分が必要とする保障が含まれているかということです。
医療保険の保障内容として入院・手術・退院などに加えて、先進医療に対応した特約や女性特有の疾患で給付金額を割増する特約を用意している商品もありますので、ニーズに合わせて選択しましょう。
迷ったら、保険の専門家に相談してみましょう!
このように、医療保障には医療保険・ガン保険・特定疾病保障保険と、保険種類だけでも3種類。
そして、それらの加入タイプには定期型と終身型がありますから、これらを組み合わせて自分に合った医療保障を考えていくことはかなり難しい作業になります。
もちろん、自分で情報を集めて加入することも可能ですが、それが難しいと感じた場合には保険の専門家に相談するのも一手です。
各保険会社のコールセンターに問い合わせたり、店舗型やインターネットを使った保険代理店を利用するのも良い方法です。
医療保障は万が一の病気の時に必要な保障ですから、切れることなく加入しておくことが必要です。
相談の際には自分のニーズや支払える保険料などの金額をしっかり伝え、継続して加入できる保険を選ぶようにしましょう。