子どもが生まれた時に考えるものの1つに保険があります。
子どものために備える保険と言うと多くの人がイメージするのは「学資保険」ではないでしょうか?
子どものためには「学資保険」が良いのでしょうか?
保証内容などを元に他の保険と比較してみましょう。
子どものために備えたい保険
そもそも子どもが生まれたら保険に加入しなければいけないのでしょうか?結論から言うと、必ず入る必要はないでしょう。
しかし、入っておいた方が良いことは確実です。
何故ならば、子どもが生涯かかる教育費は国公立の学校の場合でも700万円程、私立に通わせた場合には金額はどんどん上がり、全て私立の場合には2000万円近くと言われています。
その金額を全て自発的に貯めるのは大変ですし、もし旦親に何かあった時にお金を貯めることが出来なくなります。
その点、保険に加入していれば、親に何かあっても保証があるために子どもが学校に通うことが出来るのです。
子どものための保険と言うと、「学資保険」が一般的ですが、他にも「終身保険」もあります。
全て保険ですので、どの保険に入るかは自分達に都合の良い物を選べば良いです。
それぞれを比べてみましょう。
各保険の保証内容は?
先程出てきた各保険の保証内容を見てみましょう。
まず「学資保険」は出産前?12歳くらいまでの子どもを受け取り人にした保険です。
毎月もしくは毎年、積立金を支払い、子どもが一定の大きさになった際に払い戻される保険です。
支払い額よりも多くを受け取ることが出来るため、貯金の利率よりも高いため、学資保険で貯めるのもおすすめです。
また、支払う契約者が亡くなったり、大きな病気になった際には支払いが免除されるものの、決めた時期に契約した金額が支払われます。
「終身保険」とは生命保険の1つで、一生涯保証が続くものを「終身」タイプと呼びます。
掛け捨てではなく貯蓄型の保険になります。
基本的には死亡時の保証ですが、解約しなければ一生涯続くのと、貯蓄型で貯めることが出来ますので、「学資保険」に代わり子どもの学費として使う人も増えています。
各保険の金額は?
「学資保険」は各保険会社によって異なりますが、50万円?350万円程を選択し、それに応じた金額を支払います。
払込期間を12歳や18歳と選ぶことが出来ますので、家庭の状況に応じて選択することが出来ます。
もし大学入学時に300万円を受け取る場合には月額約1万円?1万5千円程となります。
これは加入時期によっても異なりますので、検討されている場合には早くから加入することが良いでしょう。
「終身保険」は「学資保険」とは異なり、プランが決まっていませんので、自分達がいつまでにいくら貯めたいのかを決め、それに応じて支払い金額が異なります。
例えば、子どもが16歳くらい迄に200万円貯めたい場合、月額1万円程の保険もあります。
これは保険会社に応じて異なるためプランを作成してもらうようにして下さい。
各保険のタイプは?
「終身保険」は保険料払込が完了してから解約すると、払込んだ以上の金額が払戻金として返ってきます。
「学資保険」の代わりにこちらのタイプで貯める人も増えてきています。
特に、「低解約返戻金型終身保険」が注目されています。
これは、保険料払込期間中の解約返戻金を通常の70%に抑える、保険料を安く設定することが出来るのです。
早期に解約してしまったら、戻ってくる額は低くなりますが、払込期間を終了してからだと戻り率はどんどん高くなっていきます。
「学資保険」が子どもの学費をためることをメインで考えられているのに対して、「終身保険」であれば死亡保障にプラスして、子どもの学費以外にも自分達の老後の貯蓄や子どもの結婚費用など様々な用途に応じて貯めることが可能なのです。
各保険の違いは?
「終身保険」は「学資保険」と比べて、払込期間を柔軟に変更することが出来ます。
「学資保険」の場合はお祝い金などの時期が決まっており、子ども入学時などお金がかかる際に支払われるので助かります。
また、「終身保険」であれば、払込期間を決めても、子どもの学費が貯金で賄えたりして使わなかった場合には、そのまま預けておき、年金として受け取ることが出来るのです。
解約せずに保険を継続すると年々払戻金額が増えていきますので、貯蓄に回すのも良いです。
また、「終身保険」の場合、死亡保険がついていますので、契約者である親が亡くなったり、大病をした際にはより多くの金額を受け取ることが出来るのです。
「学資保険」の場合には支払いが免除されるものの、多くを受け取ることは出来ません。
しかし、期間前に解約してしまうと戻ってくるお金が少なくなることもありますので、期間前の解約は極力無くすようにしましょう。
子どものためにはどの保険?
子どもの将来のためにも保険に加入することがおすすめです。
「学資保険」にするのか「終身保険」にするのかは、それぞれを比較検討して自分達に合った物を選ぶのが良いでしょう。
しかし、保険会社は多数存在し、利率も支払い期間や金額に応じて異なるため、判断するのがとても難しいです。
そのため、FPの人に相談するなどして幅広い情報を収集してより自分に合った物を選ぶようにしましょう。
これから先、何が起こるかわからないので、自分達で貯めるから大丈夫、今は必要ないと思っている人も、後々入りたいと思っても、その時には支払い金額が上がっていたり、「学資保険」に関しては加入することが出来ない場合もありますので、子どもが生まれるタイミングでぜひご検討下さい。